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HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
[2006年4月27日更新]


HIVとの共存
 「HIVとの共存」という表現がよく使われます.感染経路が限られている経過の長いウイルス感染症という観点からは,正しい理解にもとづいて,感染者に対する誤った偏見をなくし,感染者の社会的立場を擁護することが最も重要な課題です.HIV(通常はHIV-1のことを指します)は現在では,無防備な性的接触による感染,母子感染,注射器などの不適切使用による感染,そしてごくまれに輸血等の血液由来感染の可能性があります.初感染期にかぜ様症状が知られておりますが,通常は無治療の場合,感染後約10年(個人差あり)は無症候性キャリア期と呼ばれる全く症状のない期間があり,その後免疫不全状態(エイズ:後天性免疫不全症候群)が出現します.適切な治療により血液中のウイルス量を下げてエイズ発病時期を遅らせることができることが知られています.

抗体陽転時期と伝播可能期間
 感染を確認するための検査にはいろいろな方法がありますが,標準的検査法は採血による抗体検査です.初感染が成立した場合,抗体検査で陽性となるまで数週間かかり(ウインドウ・ピリオド),この時期から感染リスクがあることが,感染拡大の一要因となっています.HIVをもらった可能性を自覚した場合には,この数週間は例え抗体検査が陰性であっても,感染リスクに配慮した行動をとることが求められています.

検査施設
 API-Netの「HIV検査・相談窓口(実施場所)」などで都道府県別の施設紹介が提供されています.

感染者の動向
 その存在が明らかにされた後,エイズによる死亡者は全世界で2,500万人を超えると推定されています.世界的には,HIV(HIV-1)の感染者数は4,000万人を超え,2005年に新たに500万人近くの人々がこのウイルスとの共存を強いられております.感染者の増加を抑制するためには,やはり迅速で継続的な感染予防が重要とされており,世界規模の社会的不平等や不公正などが障壁となっていることが指摘されています.日本における2005年の新規感染者報告数は778件,新規エイズ患者報告数は346件と報告されています(エイズ動向委員会報告).

リンク
 API-Net(エイズ予防情報ネット):HIV情報のなかに拠点病院一覧もあります
 HIV検査・相談マップ
 エイズ教育情報ネットワーク
 エイズ教育パンフレットおよび手引き

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