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(海外旅行)必要な予防接種
[2006年5月1日更新]


国別感染症情報・必要な予防接種厚生労働省検疫所(国別情報をクリック)

概要
 海外へ行く前あるいは,行った先で受けるべき予防接種の内容は目的地や滞在期間によって異なってきます.黄熱については予防接種証明書を求められる地域があります(黄熱の予防接種は通常は各都道府県の検疫所で受けることができます).また,地域や時期によっては特定の疾患の予防接種が強く推奨されている場合があります.ワクチンによっては,複数回の接種が必要な場合もあり,少なくとも旅行の2ヶ月前には年齢,旅行先,滞在期間,過去の接種歴(予防効果持続期間はワクチンにより異なります)に配慮して必要な予防接種の種類を決め,予約の手配をして接種日を決めておきましょう(詳しくは各都道府県の検疫所などでご相談ください).A型肝炎や狂犬病などでは,3回目接種を旅行前に行うことが困難なため,長期滞在の場合に3回目は現地で行う場合が多いようです.日本では抗原性の干渉を防ぐために生ワクチンの後は4週間以上,不活化ワクチンの場合は2週間以上間隔をあけることが推奨されていますが,アメリカなどでは同時複数接種が一般的です(日本でも医師の指示により同時接種が行われる場合があります).

日本で認可されていないワクチン
 ダニ脳炎,髄膜炎菌性髄膜炎,腸チフスなどのワクチンは日本では認可されておりません.特殊な状況化などで予防接種が必要なことが想定されますが,そのような場合には現地接種ということになります.日本でも接種施設によっては,特別に申請して認可されていないワクチンを入手していることがありますので,旅行前接種を希望される方は,インターネットなどで検索してみてください.

旅行前のインフルエンザ予防接種について
 北半球の国々では,WHOが2月中旬に出す「北半球推奨株」に基づいてインフルエンザワクチンが製造されます.国によっては,抗体保有率や過去の流行状況によってワクチンの内容が調整されますが,通常は「北半球推奨株」を含んでいるため日本で受けた予防接種は,北半球の国々では有効ということになります.一方「南半球推奨株」については9月ごろに発表され,南半球における予防接種時期が翌年の2月〜4月,流行時期が5月〜10月になるため,流行時期に南半球へ旅行する場合は「北半球推奨株」と「南半球推奨株」が部分的に違っていることがあります.予防接種は複数株で行われるため,日本で予防接種される実施株と南半球流行株がまったく異なることはまれと考えられますが,北半球への旅行よりは注意が必要ということになります.
 現在はSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行している地域はありませんが,非流行期におけるガイドラインは,SARSコロナウイルスが存在している可能性の高い地域として中国,香港,台湾の3つを挙げています.インフルエンザの症状とSARSの初期症状が類似するため,混乱を避けるために,インフルエンザ流行期にこの地域に滞在する場合は是非日本でインフルエンザの予防接種を受けておいてください.

リンク
 ・厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)

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