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胸部X線検査時の被ばく線量について
[平成25年10月31日更新]


はじめに
 全ての検査には、メリットとデメリットがあります。ご存知のように、定期健康診断時の胸部X線検査(レントゲン検査)も例外ではなく、X線を被ばくしてしまうというデメリットが存在します。そこで、ここでは、通常の胸部X線検査でどの程度の被ばくがおこるのかについてご説明したいと思います。
 もちろん、特に大学における胸部X線検査では、結核等の病気の早期発見ができるなどのメリットがあり、結核の集団発生を未然に防げた事例がこれまでにも複数存在していることも事実です。また、病院実習や教育実習を予定している場合などは、病院や学校に結核感染等を持ち込まないようにするために、実習を受ける者に胸部X線検査が義務付けられている場合があり、検査を受けていない場合は原則的には実習を受けることはできません。

自然界での被ばく線量
 人体が受ける被ばくの影響を評価するためには、通常シーベルトという単位を使います。日常生活においても、地面や岩からの放射線や宇宙からの放射線が存在するため、人間が地上で生活しているだけで、年間2ミリシーベルト程度の被ばくを受けています。
 宇宙からの放射線は、上空で被ばく量が増えるため、東京とニューヨークを飛行機で1回往復すると0.2ミリシーベルト程度の追加被ばくを受けます。

胸部X線検査時の被ばく線量
 保健管理センターで通常行っている直接撮影では、0.06〜0.15ミリシーベルトの被ばくが起こりますが、定期健康診断時の間接撮影では、0.49ミリシーベルト程度の被ばくを胸部だけに受けます(文献)。
 従って、通常、定期健康診断では、東京とニューヨークを飛行機で2回往復した場合と同じ程度の追加被ばくを(胸部に)受けるわけです。

(文献)野原隆彦ら.胸部X線撮影時の被ばく線量(第6報).CAMPUS HEALTH 2008; 45(1): 233-235.
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